とある会社にて校正作業をしています。昔から文系の成績だけは良く趣味も読書なので、この仕事というのは楽しいです。給料はそこそこしか無いですが、とりあえず苦じゃ無い仕事というだけで私は満足です。しかし、給料が少ないという事は急な出費には弱い立場ですので、時にはお金を借りないと厳しいです。

サラ金も今まで倦厭していたのですが、そろそろカードローンを作っておいて用意くらいはしておきたいと思ったのですが、そう思った矢先に気になったのが過払い請求の宣伝です。これは昔サラ金で借りていた人がお金を払いすぎてしまい、それを後から請求する事でお金を返してもらう事ができるらしいです。だけどもその手続きとかは簡単じゃ無いし、さらに言えば弁護士などを通さないといけないとの事で非常に面倒そうです。

サラ金って、ちゃんと金利計算をしておいて常に目を光らせていないと、過払いが起こるのでしょうか?私は文系の成績は良かったのですが、理数系の成績は最低クラスでして…だから金利計算というのは非常に苦手です。というか計算自体嫌いなので、返済中に逐一計算するというのも気が進みません…それでも計算しないと過払いって起きますか?何か対策とかないでしょうか?

毎回必ず過払いが起きるわけではありませんよ

過払い請求の宣伝は、今でも毎日見ると言っても過言じゃ無いっすね。これはちょうどグレーゾーン金利を利用してしまった人たちに向けて宣伝しているという側面もあって、そろそろ時効になるから…という意味合いが強いっす。今のサラ金はきちんとした適正金利にて営業しているんすけど、計算が面倒なのは事実だし、案外気付かないところで金利が多少余分に取られていても不思議じゃないかもしれないっす。

でも質問者さんの口ぶりからすると「サラ金を使うだけで過払いが発生している」って事になっていそうっすね。昔の事があるから疑われるっていうのは仕方が無い事かもしれないっすけど、過払いが発生すると損害が大きいのはむしろサラ金の方なんすよ。グレーゾーン金利規制からの過払い請求ラッシュで多くのサラ金が倒産していった事からも分かるように、今ではそんな営業をするよりも真っ当にしている方がイメージも良くなるし利益にもなるんすよ。

だから、今のサラ金は普通に返済しているだけで特に過払いは起きないようになっているっす。過払いが起きるというケースの方が稀になっているし、最悪完済まで遅れないなら特に金利計算を絶対にしないといけないってわけでも無いっす。金利計算は自分がどれくらいで返せるかの目安として最初に算出しておくだけでも十分っすね。

それでも適宜計算しておいた方がしないより良いというのは、何かあった時にすぐに問い合わせて面倒事を事前に処理できるからっす。面倒事は後になればなるほど対応しにくいから、余裕があるなら月に一回くらいは計算してみても良いかもっす。
(⇒不安な事は聞いて解決しよう

サラ金の金利計算方法ってどうなっているの?

サラ金ではお金を貸してほしいという消費者に対して積極的な融資が行われており、融資を受けた消費者は事前に設定された期日に、指定された利息を追加した金額を返済することとなります。(参考ページはこちら→融資返済の基礎について

この利息と言う部分に関しては契約時点で条件が決まっており、借り入れた金額をベースにして、利率をかける形で産出されます。ではサラ金の金利計算方法はどうなっているのでしょうか。

この特徴としてまず挙げられるのが「サラ金の金利計算は、ほとんどが複利方式で行われている」ということです。この複利方式とは、簡単に言うと「利息に利息がかかる」方式であるといえます。つまり金利計算において、最初は元本に利率をかけた利息が算出されますが、次に利息がつく際には「元本に最初の利息を追加した金額」にさらに利率をかけて算出するということになっているのです。

実際にどうなるのかと言うと、例えば1000円を借りて20%の利息が追加された場合、それは元本1000円に利息200円を追加した、1200円の返済ということになります。ここで次の金利を追加するという際に複利方式が採用されていると、次の金利は200円ではなく、1200円の20%、つまり240円がプラスされるということになるのです。結果的に二回分の利息が追加された後で返済する金額は1440円となります。この複利方式で1000円にかかってくる利息金額は200円、240円、288円、346円とどんどん増えていくことになります。

つまり、完済が遅れるほど最終的に支払うべき金額が増えるということになるのです。こうした金利計算がサラ金で利用されている理由が、この「最終的に支払う金額が増える」というところにあります。サラ金業者にとってみれば、自社に入ってくる利益のほとんどは消費者が支払う利息に依存しているわけですから、こうした方式を採用して、支払ってもらえる利息を増やしているのです。

この金利計算の特性を理解しているのと理解できていないのでは、収支バランスの考え方に大きな違いが出てくることがあります。お金を借りた場合には、自分がどれだけの金額を返済することになるのかということをしっかり考えましょう。

【参考ページ】
単利と複利の違いについて