わりと昔の話かもしれませんが、レタスという名前のサラ金がありますよね?このサラ金の名前について聞いたのは数年以上前なのですが、当時は珍しい名前という事で印象に残っており「仮にお金を借りる事があれば、ここを使ってみようかな?」などと考えていました。単純な理由ですが、やっぱり会社や商品の名前っていうのはインパクトが大事ですね。

それから随分と時間が経過して私も30歳になりました。この年齢まで融資らしい融資を受けた事は無く、ようやく最近友人が海外で結婚式を挙げるという事で、それに参加するための諸々の急な出費を用意する為にお金を借りる事になりました。そして思い出したのが、レタスというサラ金です。サラ金なのだから融資までが早そうだし、今回の急な出費に対しては非常に効果的な気がするのです。

しかし、今になって調べてみても該当しそうなサラ金が見当たらないのですが…レタスってまだ営業しているのですか?もしかして潰れちゃってたりします?まあ潰れていたらしょうがないですが、まだ残っているなら教えて下さい。
(⇒金融業者の選び方

主に過払いが原因で今は存在していません

レタスか…確かに名前だけ見ると、まずサラ金だとは思わないよね。いかにもサラ金らしい名前で営業するよりもこうした全く違う方向性のような名前の方がインパクトはあるし、それで成功したところも少なくないからね。現にレタスも全盛期には非常に多くの顧客と利益を抱えており、その時代にキミが使おうとしてたら特に誰も何も言わなかったかもしれないね。そしてそれは、今から考えると異常な事なんだよね。

まず先に答えを述べておくとしたら、レタスというサラ金はすでに存在していないよ。多くのサラ金が倒産していった時代があって、レタスもそんな時代に飲まれた会社の一つって事になる。主にその時期に潰れていったのは小さな業者ばかりだったけど、誰もが聞いた事があるような超有名業者も倒産したりしていたからね。栄枯盛衰という名前の通り、特にお金に関わる金融業界だと生き残り続けるというのは簡単じゃ無いんだよね。

そんな絶頂期も存在していたレタスの倒産の原因は、主に過払いだろうね。過払いというのは、サラ金が利用していたグレーゾーン金利が原因だ。これは法的にすれすれな高金利を課す事で多大な利益を上げている事を指しており、これのせいで自殺した人も多かった問題行為だ。そしてそれを永遠の放置しておくわけも無く、グレーゾーン金利は規制されて今の金利上限は最大でも20%、そしてそれを超えて払わせていたなら過払い請求をする事で払いすぎを返してもらえるってわけだ。

元々はボクたちのお金だから戻ってきて当然かもしれないけど、サラ金はこうした多大な利益を元に運営していたわけだから、取れる金利が下がった上に払い過ぎた分を返さないといけないって事もあって、見る見る間に損失が膨らみ上がり、そのまま倒産してしまった…というわけさ。今残っているサラ金っていうのは、本当に一部の手堅い営業をしていたところくらいだね。

だからレタスを使えないっていうのはちょっと残念かもしれないけど、そこに至るまでの過程を知ったのなら、諦めもつきやすいだろう?新しい金融業者を探してみてね。

サラ金のレタス破産から見えるカードローン利用上のポイント

レタスカードは1970年代に高松市で創業し、1991年には京都市に本拠を構えた中堅のサラ金です。近畿・中国・四国を主な営業エリアとして、一時は60億円を超える売上高がありましたが、2009年に破産してしまいました。その理由は貸金業法の改正により、総量規制が導入されて借手が減ったこと、そして過払い金の請求で貸出しできる元手がなくなったことだと言われています。負債のほとんどは、過払い金に充てるべき資金でした。

レタスカードはいわゆるグレーゾーン金利で営業していたため、法改正に伴って多額の過払い金を返済する必要に迫られました。同じ理由で経営破綻に追い込まれた消費者金融業者は、全国に数多くあります。小さな業者は破産したり吸収合併されたりして、現在では消費者金融業界の統廃合が進んでいます。大手業者は銀行と提携して資金力を確保し、昔に比べれば消費者も安心して融資を受けられるようになりました。

大手消費者金融の審査に通らなかった人にとって、中小の業者は頼みの綱とも言える存在ですから、破産するのは残念なことです。それ以上に憤っているのは、過払い金の請求をしていた人でしょう。消費者金融業者が破産してしまえば、過払い金はまず取り戻せません。もし過去の融資につき、利息の過払いに心当たりがある人は、できるだけ早めに請求することをお勧めします。会社がなくなってしまえば後の祭りです。
(⇒審査基準は中小の方が簡単?

2014年に入って、グレーゾーン金利復活の動きが出てきました。従来のようなサラ金が復活するのか、現時点での見通しは不透明ですが、金利が上がれば審査が甘くなることは予想されます。どうしても融資が必要な人にとっては、朗報といえるかもしれません。しかし過払い金を取り戻せなくなったレタスのような事例が、また起こらないとも限りません。カードローンは金利のことまで考えて、きっちりした返済計画を立て、業者任せにせず主体的に管理することが大切です。
(⇒利息が上がってしまうとどうなる?