今度人生で初めてサラ金でお金を借りてみようと考えている28歳の男性会社員です。サラ金を利用する理由は、会社の同僚の勧めで今年の冬から本格的にスキーに取り組もうと考えているからであり、スキー道具一式を値段の安いシーズン前に買い揃えてしまおうと思うからなんです。

そこでサラ金で借りれる限度についてお聞きしたいのです。よろしくお願いします。

サラ金で借りれる限度額は年収次第と言えます

わかりました。あなたの質問にお答えしましょう。サラ金で借りれる限度と言う場合には、2つ考えられるのです。一つは、各々のサラ金、つまり消費者金融のHPで認められる融資額の限度と言うものです。

大手サラ金の場合は、その融資の限度は最大で300万円から500万円となっているところが多いようですね。中小サラ金や街金融になると、この融資額の限度はもっと小さくなります。

そして、この融資の最大限度額は、このサラ金で目一杯借りられる限度となります。それゆえ、それ以上の借り入れはどんなに頑張ってみても無理と言うことですね。しかし、そのような300万円、500万円といった借りれる限度は誰でも借りられる訳ではありません。

たとえば、年収が2千万円くらいないと500万円借りるのは無理でしょうし、またそのサラ金で長期間に亘って借入と返済の実績を十分に積んで信頼をかなり積み上げないと無理だと思います。

そのことからサラ金のHPに掲載されている借りれる限度を利用できる申込者は極めて稀であると言って良いのです。一方、サラ金で借りれる限度として“利用限度額”と言うものがあります。

この利用限度額は実際に申込者がサラ金から借りれる限度のお金となるのです。そして、この利用限度額は、申込者各人の事情によって異なるのです。まずサラ金は総量規制の対象なので、年収の3分の1までが借りれる限度となります。

具体的に言えば、年収300万円の人は100万円が借りれる限度となり、年収600万円なら200万円が借りれる限度となるのです。つまり、年収が高ければ高いほどサラ金で借りれる限度も高くなると言うことです。

そのことからサラ金で借りれる限度は、「まず年収で決まる」と言って良いのです。しかし、実際には年収だけで即借りれる限度が決められる訳ではありません。年収に加えて、年令・勤続年数・職業・勤め先・居住形態・他社からの借入状況等の個人属性も加味されるのです。

たとえば、一流企業の正社員や公務員の場合、同じ年収であっても中小企業の会社員よりもサラ金で借りれる限度が高くなる場合があるのです。これは一流企業の社員や公務員の方が収入や雇用面での安定度が高いと見做され、安定度が高ければ返済能力も高いと考えられるからなのです。

また、同じ年収であっても他社からの借り入れがある場合と無い場合では、無い場合の方が借りれる限度は大きくなります。が、あくまでも総量規制の範囲内での話ですよ!いくら条件が良くても総量規制を超えた借りれる限度はもらえません。

さらに職業によっても左右されます。たとえば、水商売や自営業者の場合は収入面で不安定なので借りれる限度を低めに抑えられてしまう場合があります。加えて、借家住まいよりも持家の方が限度額において有利になる場合もあると思われます。

このようにサラ金で借りれる限度の決定においては、まず年収がベースとなり、加えて諸々の個人属性が加味されると考えて良いのです。

サラ金借りれる限度額は総量規制の範囲内で決まる

サラ金借りれる限度額は無制限ではなく人によって上限額が決まってきますが、その理由に総量規制の存在があります。年収により借りられる金額を制限することで、借り過ぎを防ぐとともに多重債務者を出さないようにすることが目的となっています。

総量規制は年収の3分の1までに借入額を制限するものですが、年収を基準としていることからもわかる通り収入があることが融資の条件となります。収入が無い場合には融資額を判断することはできませんし、もちろん返済能力もないことになります。総量規制は一人の人に対して上限額が定められるため、金融業者ごとに上限額が決められるわけではなく、複数の業者から借入を行っても総額は同じとなります。

総量規制で上限が100万円であれば、2社から借入を行えばそれぞれ50万円ずつ利用できますし、4社であれば25万円ずつ利用することが可能です。上限額が決まっている以上、何社から借入を行っても総額では同じ金額となるのです。ですから借り入れする業者数が多くなるほど返済額が増えてしまうことになります。

サラ金の多くは残高スライド式リボルビング払いを採用していますので、借入額に応じて毎月の返済額が決められてきます。20万円までは1万円、20万円を超えると3万円というように利用額に応じて返済額が変わりますが、総量規制による総額は同じでも利用している業者数が多いほど毎月の返済額は大きくなるのです。

サラ金で借り入れできる金額は年収により制限されますが、利用している業者数に関係なく上限額は一定となります。年収が多いほど融資額は大きくなりますが、年収が低いと融資額が少なくなるのです。複数社からの借り入れでは1社当たりの融資額が少なくなりますが、業者数分の返済があるため毎月の負担は大きくなります。1社から大きく借り入れを行った方が返済の負担を軽くすることが可能ですし、返済計画を立てやすくなるためにメリットが大きいと言えます。