30代の男性会社員です。個人的な理由で今度どこかで少しまとまったお金を借りなければならなくなると思うのです。で、銀行で借りようかサラ金で借りようかと迷っていたら、友人が「金利を考えると銀行の方が良いだろう…だってサラ金の利率は高いぞ！…」とアドバイスしてくれたのです。

自分も「サラ金の利率は高い…」といった漠然とした認識はあります。だからいままでサラ金を利用したことがないのです。しかし、サラ金は審査が甘めで即日融資もしてくれると聞いたので銀行よりも借り易いのではないかとも考えたことで、今回はあえてサラ金を考慮に入れているのです。（参考ページはこちら→審査の差は業者の違い？）

そこで本当にサラ金の利率は高いのでしょうか？教えてください。

サラ金の利率は銀行に比べると高めと言えます

わかりました。あなたの質問に答えましょうね。確かにあなたの友人がおっしゃるように「サラ金の利率は高めである」との認識に間違いないと思いますよ。そして、銀行の利率と比較してしまうと、やはりサラ金の利率が高めとの印象は否めません。

一方で、サラ金、つまり現在の消費者金融の利率が高めなのにはきちんとした理由があるのです。それは多くのサラ金がスピード審査で即日融資だからなんです。説明すれば、スピード審査だからこそ即日融資が可能になり、スピード審査ゆえに簡易的な審査になってしまう点に高い金利設定となる理由があるのです。

サラ金の審査は早いのが特徴であり、個人信用情報機関に与信をかけて過去の利用履歴での問題の有無と、数項目の個人属性の審査によって融資を決めると言って良いのです。それゆえ、銀行の審査のように申込者の信用度を徹底的に調べることは難しいのです。

そして、その事によってサラ金での信用貸しのリスクは銀行よりも高くなってしまうと言えるのです。それゆえ、サラ金では、そのリスクを少しでもヘッジする手法として利率を高めに設定していると言う訳なのです。（参考ページはこちら→低金利でお金を借りる為には）

たとえば、知名度の高い大手サラ金の利率は、最高利率が実質年率17%～18%となっています。他方で銀行の場合は最高利率が実質年率で14%～15%くらいなんです。サラ金と銀行との最高利率を比較すれば、サラ金の方の利率が高いのは明白な事実と言えますね。

そして、利率は少しでも高いと返済総額は大きくなりますし、返済期間が長くなればなるほど利率差による返済の負担は重く感じてしまいます。その意味から言えば、利率は低ければ低いほど借り入れには有利になると言って良いのです。

その一方で、最低金利について言えば、サラ金でも銀行と遜色ないほど低いのです。ただし、サラ金でも銀行でも、最低金利は極度額に近い借り入れをしないと適用されないのです。ゆえに現実的な利率では無いとも言えるのです。

そのことから実質的な借り入れに関しては、最高金利の利率に注目すべきなんです。だから銀行の利率に比べてしまうと、やはりサラ金の方が実質的にも利率が高いのです。しかしながら、単に利率だけでは判断できない面もあるのです。

それはあなたも指摘しているように、“借り易さ”と“即日融資”といったサラ金の魅力なんです。この点については、サラ金の持ち味と言って良く、銀行では成し得ない魅力と言って良いのです。

以上の事から、利率の面だけで言えば、確かにサラ金の利率は高めの水準であると言えます。が、他方で利率が高くてもサラ金でしか享受できない魅力もあるのです。ゆえに単に利率だけで選ぶのは正しい選択とは言えないのです。