サラ金で借りていたお金をいつもATMで返済していました。ついに完済まできたのですが、ATMでは細かいお金が返済できません。1000円以下の残高はどうしたらよいのでしょうか?店頭まで持って行かなければいけないのでしょうか?

サラ金ATMで返済できない1000円以下の残額はどうしたらいい?

確かにATMで細かいお金は返済できませんね。店頭まで行って返済すればそれが一番いいかもしれませんが、わざわざ持っていかなくても大丈夫ですよ。

1000円未満のATMで返済できないお金を「無利息残高」と呼びます。これは返済しなくも無期限に利息は付かない残高です。放置しておいても請求されることはありません。通常、ほとんどのサラ金では最低でも1000円単位の取引しか行っておらず、返済残高の1000円以下の端数については残高とされます。会社によっては次回の取引があった際に精算するということでそのままにしておくところもあります。

しかし、残高はあくまで残高ですので、返済されなければずっと未返済として残ります。個人信用情報機関にも未返済のまま履歴が残ります。個人信用情報機関とは、サラ金などで借り入れている利用者の情報を登録して一定期間データが保管される機関です。申し込みの情報は半年、借り入れは契約を解除するまで、金融事故は5年、自己破産は7年となっています。

決められた機関が過ぎればデータは抹消されます。個人信用情報機関には金融業者か加盟する義務があり、加盟する金融業者は登録保管されているデータを検索閲覧することが可能です。借り入れの申し込みを行った際、サラ金などの金融業者はまず個人信用情報機関で履歴の調査確認を行います。ここで他社への申し込みや借り入れ、過去の履歴などを確認した上で審査を行います。

もしどこかの金融会社に無利息残高が残っている状態で他社に借り入れを行う場合、無利息残高が残っている会社とは契約は続行したままであり例え無利息残高であったとしても未返済金が残っていると思われるので印象は良くないでしょう。

ちなみに、サラ金との契約は完済すれば自動的に終わるものではなく、契約を解除する必要があります。契約を解除していなければ個人信用情報機関にも借り入れのデータは残ったままになるので、住宅ローンや自動車ローンを組む際にも影響があるかもしれません。

それも踏まえた上でクリアにしておきたいのでれば店頭か振り込みでの返済をされた方がいいでしょう。そのままでも問題なければ、とりあえずは置いておくのもいいとは思いますよ。

【参考ページ】
融資を効率よく返していく方法

サラ金で1000円以下の端数が残った場合には

サラ金でお金を借りて、返済をし終えるときに1000円以下のお金が端数として残ってしまうことがあります。コンビニや銀行の提携ATMでは小銭を入金して返済をすることができないので、端数を返済することができません。銀行口座から自動引き落としにしていると、端数の金額でも引き落とされますが、ATMでは硬貨の入金ができないため1000円以下の端数が残ってしまいます。

コンビニに設置してあるATMを利用すると、いつでも返済をすることができるので便利ですが、硬貨が使えないので不便になることもあります。ATMで返済をしようと思うと、硬貨の取り扱いができるATMを探せば端数の返済をすることができます。他の方法としては、最後の返済の時だけ窓口で返済をするか、指定の口座へ振り込むことで完済することができるようになります。

ATMから返済額より多く入金してしまうという方法もあります。債務が1000円以下の場合でも、多くの金額を入金しておいて、お釣りをサラ金から返してもらいます。お金を入金した後にサラ金に連絡をして、お釣り分を銀行口座に入金してほしいと連絡する方法でも完済することができます。

サラ金の中には、ATMで返済後、ご利用残高が1000円以下になった場合、「無利息残高」となり、次回利用後の最初の支払い時に清算する会社もあります。無利息残高とは、「利息、手数料を付けず支払い期限も設定しない残高」として取り扱う金額のことで、実質的に1000円以下の端数を支払わなくても完済扱いになります。
(⇒無利息も融資ではあり得る?

端数とはいえ、借入残高が残っているのが気になる方は、何らかの方法で完済してしまうことをおすすめします。完済をしてはじめて解約をすることができますし、個人信用情報も完済扱いになり、次のローンの審査も通りやすくなるので、できれば完済しておきたいです。金融機関によって端数の規定も異なっていますので、気になる方は事前にインターネットなどで確認をしてください。(参考ページはこちら→金融業者毎の違いは要チェック