4年前に会社を定年退職し、年金までの間つなぎで友人の会社にアルバイトに行っています。個人的な問題でなくなってしまったのですが、妻には内緒にしており、先日お金がほしいと言われました。

妻に打ち明けることもできず、お金を何とかしたいと思ってサラ金で借り入れようかと思っているのですが、年金をもらう前のアルバイトの私にお金を貸してくれるのでしょうか?また、保証人や担保は必要でしょうか?来年から年金が始まるということを担保の代わりにすることはできますか?

生活保護受給前にサラ金でお金を借りることってできますか?

アルバイトをされているならば問題なくお金を借りることはできますよ。ただし、サラ金には借り入れできる上限年齢があり、会社によって違うのでよく調べてからにされた方がいいですね。原則としては20歳以上で安定した収入ふぁある方となっており、上限は定年までを見越した60歳未満というところ、年金受給までを見越した65歳未満となっているところ、それ以上の70歳未満となっているところなど様々です。サラ金は原則的には担保も保証人も必要ありません。身分証明書があれば借り入れ可能です。
(⇒融資にも年齢制限がある事に注意

サラ金での借り入れは、返済脳力が一番大切なところで、収入の有無というのはまさしく返済脳力に直結してます。審査は収入を軸に提出した情報を照らし合わせて返済できるであろう金額を査定して借り入れ限度額が決定されます。決して自分が希望する金額が借りられるということではなく、収入に応じて金額が決まるということです。

そして、サラ金には総量規制という法律による規制があります。これは、年収の3分の1までしか個人では借り入れできないというものです。どこのサラ金でも関係なく借り入れの最高限度額は収入の3分の1までとなります。

年金を受給するということを前提に借り入れはできません。また、年金を担保にも借り入れることも法律で禁じられているのでできません。しかし、国が唯一認めている年金を担保にお金を借り入れできる制度があります。

年金担保融資制度という制度で、独立行政法人福祉医療機構というところが行っている事業です。国民年金、厚生年金、労働者災害保証保険年金、船員保険年金を受給している方を対象に行われています。10万円?250万円の範囲内で受給している年金に応じて借り入れが可能です。

金利は1.6%、労働者災害保証保険年金の受給者については0.9%となっています。必要なものは年金証書と連帯保証人が必要です。連帯保証人が付けられない方には信用保証協会による信用保証制度が利用できます。返済方法は、直接福祉医療機構に返済するのではなく、年金機構から一旦全額年金が福祉医療機構に支払われ、返済金額を差し引いた残額を福祉医療機構より指定講座に振り込まれるという方法になります。

生活保護受給前にサラ金を利用して、その後に受給出来るのか

生活保護は国民の生活を守る為にあるシステムです。特別な事情があって働くことが出来ない人にのみ適応される制度であり、例としては子供を複数人抱えるシングルマザーが挙げられます。また、親の介護の為に仕事を辞めてしまってどうしようもない人なども対象となります。

生活保護を利用すれば、苦労せずに生活できる程度の金額が受給されるので借金をする必要はありません。そして、生活保護受給者は借金は出来ます。しかし、返済を生活保護費から出すと生活保護が解除されます。では、生活保護受給前にサラ金は利用出来るのかというと、受給前であれば利用できます。

ただし、これはお金を借りられるだけであり、受給開始前に自己破産などの対処をして借金をなくさなければなりません。つまり、生活保護と自己破産の両方の結果を生みます。原状が回復して就職出来て生活保護を解除したとしても、自己破産の記録は10年間は記録されます。つまり、ローンを組もうとしても信用情報の記録が消えるまでは利用出来ません。

生活保護の受給中の借金は認められても返済が認められていないのであれば、そういった人物にお金を貸す金融機関は存在しません。ヤミ金であれば貸してくれるでしょうが、金額が利息によって膨れ上がり一生付いてまわります。生活保護は国民の生活を守る為の最後のセーフティネットです。

つまり、この生活保護費がなくなれば生きていく術がありません。生活保護で20万円支給されたとしても、その月度の初めに全て使い切ってしまうようなことになれば、食事もとれないので確実に生活できなくなります。受給しているのであれば、必ず計画的に活用して更に借金をしようという考えは起こさないことが大切です。

生活保護の受給を申し込んで、実際に受給されるまでの借金は実質不可能です。信用情報に記録されてしまっているので、どの金融機関も一切の取り引きを拒否します。頑張って完済してから生活保護を申し込むことがベストな選択です。