年金生活者です。仕事を定年退職してから好き勝手に生きていますが、ローンが終わったマイホームが少しずつ傷んできて修繕をしなければならないことが増えてきました。初めは修繕手当のようなもので直していたのですが、いっそのこと改装しようという話になりました。

しかしながら、貯金を使ってしまうのはこれからの生活が不安になり、だからと言って銀行での借り入れは難しいと言われたのでサラ金で少し借りたいと思っているのですが、年金生活者でも借り入れはできるものでしょうか?

年金生活者でもサラ金でお金を借りることはできますか?

年金生活者でも安定した収入があればサラ金での借り入れが可能ですよ。ほとんどのサラ金の条件は20歳以上で安定した収入がある方となっています。年齢の上限は60歳未満のところや65未満のところ、69歳未満など会社によって色々です。

安定した収入というのは、パートやアルバイトでもいいのでどこからで雇用されてお給料をもらっていることを指します。自営者や年金は安定した収入に入りません。お給料は保証されているものなので信用になり返済の根拠となります。もし、年金を担保に借り入れを考えておられるならば、それはできません。年金を担保にお金を貸すことは法律で禁じられています。

ただ、唯一国が年金を担保に貸し付けを認めているところがあります。独立行政法人福祉医療機構という機関です。こちらでは年金受給者を対象にした年金担保貸付事業というものを行っており、厚生年金、国民年金、労働者災害補償保険年金、船員保険年金の受給者が年金を担保に借り入れを行うことができます。

借り入れ金額については、「保健医療」、「介護・福祉」「住宅改修等」、「教育」、「冠婚葬祭」、「事業維持」、「債務等の一括整理」を使途目的にした10万円~250万円の範囲内で1万円単位での借り入れが可能です。ただし、これに該当しない使途目的の場合は「臨時生活資金」として限度額が100万円までとなります。さらに、受給している年金の年額の範囲内で1回あたりの返済額の15倍以内となります。

金利は年1.6%となっており、労働者災害補償保険年金の受給者に限り年0.9%となります。また、連帯保証人が必要となり、連帯保証人を付けることができない場合は信用保証機関による信用保証制度も利用できます。

返済については、利用者が返済を行うのではなく、年金機構から福祉医療機構に一旦全額年金が支払われ、返済額を差し引いた金額を福祉医療機構から利用者に振り込まれる形となります。

以上のように、年金受給者であっても色々な方法で借り入れができるのでご検討下さい。

年金生活者でも利用できるサラ金を探す方法とは

サラ金を利用するには、ある程度の安定した収入が必要です。年金を安定した収入と捉えるかどうかは、会社によって解釈が違ってきます。そのため、年金生活者が全ての消費者金融でお金が借りられるというわけではありませんが、中には利用できるところもあります。

年金受給者がサラ金を利用する場合に、まず最初に確認したいのが年齢制限です。上限年齢を調べて、借り入れ可能かどうかをチェックします。既に借り入れを行っている場合でも、注意しておきたいことがあります。一度契約を結んでいても、上限年齢に達した後は追加の借り入れが行えない可能性もあります。

年金収入しかない場合でも、借り入れできるところは複数あります。基本的に、60代までなら貸してくれるところはたくさんあります。ただし、ホームページを見ても書かれていないことがほとんどですので、直接電話して聞いてみるのが確実です。

規模別に見てみると、大手の消費者金融の場合は審査項目が多くて即日融資に至るケースが少ないようですが、中小ならそれほど厳しい審査は行われず、借り入れすることができます。ただし、信頼度や安心感という面においては大手の方が良いので、まずは大手の会社で確認してみて、借り入れが可能かどうかを確認してみることが大切です。

年金生活者が安全に借り入れをするために、覚えておきたいのがガイドラインの存在です。ガイドラインがきちんと定められている会社は安全です。また、消費者金融には利用者に対して取引の詳細を説明する義務がありますので、きちんと説明してくれるかどうかも大きなポイントです。

最後に、借り入れに関するリスクを考えておくことも重要です。消費者金融の会社側から、リスクや遅延損害金等について説明があれば、リスクを考慮した上で取引することができますので、利用者側が不利な状況に追い込まれることがありません。金融庁の許可を得て経営しているところなら、きちんとした経営だと考えて問題ありません。