いろいろな消費者金融のサイトなどを見ていると、「利用額は○円~最高で○○万円!」なんて具体的な金額が書いてあるけど、全員がこの最高額を借りられるわけじゃないんですよね?そうだとすると、借入できる限度額って、どうやって決まるんですか?

それから、もうすぐ車を買いたいと思ってるんだけど、車のローンを組んじゃったら今後の借入限度額に響いたりするのか気になってます。実際のところ、どうなんですか?教えてください。

借入限度額は総額で年収の3分の1までと決まっています

サラ金や消費者金融は、会社によって、数千円という少額から、最高では1千万円近い大金を利用可能額として掲げているところもありますよね。まとまったお金が必要になったとき、こういう広告を見て「助かった!」と思ってしまった経験がある人もいるかもしれませんが、それはちょっと早とちりです。

ご質問の方がおっしゃる通り、誰もがこの最高額を貸してもらえるわけではありません。「じゃあ、俺はいくら貸してもらえるの?」という疑問がわいてきますよね。その答えは、年収によって決まります。(参考ページはこちら→融資審査でも年収はよく見られます

サラ金の借入限度額は、貸金業法という法律によって決められているんです。2006年に改正されて、2010年に完全施行された新しい貸金業法には「総量規制」というものが登場しました。これは、「個人の借入総額は年収の3分の1まで」という決まりです。

たとえば、年収330万円の人なら、借入限度額は110万円になるということですね。

気を付けなければいけないのが、3分の1というのは借入額の総額だということ。年収330万の人は110万円が限度額ですが、すでにA社で50万円借りている場合、たとえ別の業者からでも、元々の限度額の110万円を借りるということはできません。この場合、あと60万円しか借り入れることができません(110万円-50万円=60万円)。

でも、この決まりには例外もあります。たとえば、車や家を買うときのローンは対象外になっています。なので、車をローンで買ってもその後の借入限度額に影響が出ることはありません。安心して好きな車種を選んでくださいね。

年収が低いからその3分の1しか借りられないのはツライという人は、銀行系のローンやカード払いという方法もあります。貸金業法は貸金業者を対象にした法律なので、銀行やクレジットカードでのショッピングは、総量規制の範囲外なんです。限度額いっぱい借りちゃってるけど、どうしても欲しい限定品が出た!なんていうときには、カード払いで手に入れるということもできるってわけです。

ただし、この総量規制は借りすぎを防ぐためにできた決まりなので、実質限度額以上のお金を使うことになってしまっては意味がないです。あくまでも自分の首を絞めない程度の借り方・買い方にしましょうね。

サラ金で借りられる借入限度額の計算方法について

サラ金で現金を借りたい場合に以前であれば収入がしっかりしていればいくらでも借りられたと言われていますが、現在では法的な制限もあり、収入と借り入れ数によって借入限度額がきまります。

サラ金などの消費者金融には法律で貸出限度額が設定されました。これは社会問題にもなった貸しすぎについて制限が入ったということです。貸出制限については総収入の3分の1を超える現金を貸してはならないという制限になります。例えば年収で400万円の方は120万円が借入限度額になります。
(⇒金融業者の制限とは

この制限は消費者金融向けの制限ですが、金融機関の中には法律に準拠した社内規程を設けているところも多く、ほとんどの借り入れで総収入の3分の1を超える現金は借りられないと考えて良いと思います。この制限は金融機関には当てはまりませんし、金融機関がこれまでに行ってきている担保ありでの貸出や、保証人付きの貸出は制限の対象外となっています。(参考ページはこちら→カードローンは原則無担保で保証人不要です

また、物を購入する場合にも対象外となっています。サラ金から借り入れる際に限度額は法的な制限上限までとしているところが多いようです。ただし、この制限は実際に借りる際の制限です。審査の段階では他の借り入れがなければ複数の申し込みをすればそれぞれでその時点での借り入れ上限が設定されますので、借入限度額の合計としては法律の制限を超える設定がされることがあります。このような場合でも借り入れのたびにチェックするサラ金が増えているので借入限度額がまだ余裕があっても他の借り入れとの合計で借り入れができなくなることが多いようです。

法的な制限で借り入れが制限された場合には返済をきちんと継続し、法的制限以下に借り入れ合計が下がればまた借り入れができるようになる契約が多いので、一時的に借り入れができなくなっても焦らず、返済に集中することをおすすめします。また、収入が複数ある場合はすべてを申告することで借入限度額が上がることが多いようです。