サラ金って借り入れ可能な金額ってどのように決めているのでしょうか？

あるサラ金で申込みをしたら、審査で断られてしまいました。こんなに高額な金額では貸すことが出来ないと言われたんです。でも、他のサラ金を当たったら、すぐに貸してくれました。一体、何が違うのでしょうか？同じ自分なのに、借り入れ可能な金額に差があるのはどうしてなのでしょうか？

総量規制という法律と、様々な観点から決められるのです

サラ金を利用する際、理解しておかなければならないのは、申込みで希望した金額は必ず口座に振り込まれる…というのは間違いであるということです。例えば、「１０００万円借りたい」と申し込めば、すぐに口座に振り込まれるということはありません。サラ金であっても、顧客によって「いくらまで借り入れ可能」というラインを決めているのです。

では、いくらまでなら借り入れ可能なのか…となると、その人ごとに限度額は変わるというのが答えになります。サラ金で融資限度額として設定しているのが５００万円であっても、人によっては５００万円の限度額一杯まで借り入れ可能な人もいれば、５０万円までと制限がかけられている人もいます。では、借り入れ可能な金額は、どのように決められているのでしょうか。

まず、最も守らなければならない基準として総量規制と呼ばれるものがあります。これは、２０１０年の改正賃金業法の完全施行によって適用されるようなりました。これは銀行は適用外なのですが、サラ金で適用されるために、この法律に従う必要があります。

総量規制とは、自己破産や無理な借り入れを予防するために、サラ金業者は顧客に対して、年収の３分の１までしかお金を貸すことが出来ないとされているのです。たとえば、年収３００万円の人から申込みがあれば、その人の借り入れ可能額は１００万円が最大となります。それ以上の貸し出しは法律で禁止されているのです。

ただし、この総量規制では自動車ローンや不動産ローンは含まれません。つまり、年収が３００万円で、既に他のサラ金から５０万円の融資を受けている場合は、いくら他社から借り入れをしていても、残る借り入れ可能額は５０万円となります。しかし、年収３００万円で１００万円に自動車ローンがあったとしても、サラ金からの借り入れ可能額は１００万円なのです。つまり、ローンの種類によっては総量規制の対象から外れるものもあるのです。

借り入れ可能な金額は総量規制だけで決まるものではありません。審査では、他社からの借り入れ状況や、申し込んだサラ金会社での過去の借り入れ実績、過去に滞納をしたことはないか…などといった点をチェックします。その上で、総量規制の金額を超えない範囲内で、いくらまでなら貸すことができるかという限度額を、独自に設定するのです。

こうして、サラ金では顧客ごとに借り入れ可能額を定めています。もちろん、これからのサラ金会社との信頼関係が深まれば…つまり、借りたお金をきちんと期日までに返済しているなどといった実績を積み重ねることで、総量規制を超えない範囲で借り入れ可能な金額を増やせる可能性も出てくることも頭に入れておきましょう。