何だか、最近はテレビを見ていても、横文字ばかりで説明されるから、それが何なのか、まったく意味がわからないこともしばしばあります。最近、「ノンバンク」という言葉を耳にしたのですが、これってどういう意味ですか?

最近の言葉はよく分からないのですが、特にこの言葉が何を意味しているのか、知りたいんです。私はサラ金のことだと思っているのですが、間違いありませんか?

ノンバンクとは信用金庫や信用組合、サラ金など様々な業態が含まれる言葉です。

ご質問者様のおっしゃるように、最近はネコも杓子も、横文字で表現しがちです。横文字ばかりで、その意味が分からないまま、世の中に出回っている言葉も数多くあります。「普通にニュースなどで使っているけど、その言葉の意味は何なの?」とか、「それって横文字にする必要があるの?」という言葉もたくさんあるかと思います。

ところで、今回のノンバンクというフレーズ…そのまま解釈すれば、「銀行でない」という意味になるでしょう。銀行でないものは全てノンバンクなのか…ということになりますが、一般的にはご質問者様のようにサラ金のことをノンバンクだと理解していた方も多いかと思います。(参考ページはこちら→金融業者の定義とは?

広く見て、金融業界にも様々な種類があります。銀行はその最たる例ですが、信用金庫や投資信託、消費者金融(サラ金)などなど…その業態も様々なのですが、その中で「バンク」と呼べるのは、その英語の意味合いから考えても銀行だけであり、金融業で「ノンバンク」つまり「銀行でない」ということになれば銀行以外の全ての金融関係の会社ということになります。もし、金融業以外にも視野を広げて「ノンバンク」というのであれば、スーパーやコンビニ、美容院、鉄道などなど、銀行以外であればすべてノンバンクということになります。
(⇒銀行の場合はどんなところなのか

このように聞くと、非常に理屈っぽく聞こえるかもしれません。実際のところ、ノンバンクというのはあくまでも金融業に的を絞り、その中で銀行でない業態を指します。つまり、信用金庫も信用組合も、さらにはサラ金も全てノンバンクなのです。(参考ページはこちら→これらの金融業者にもそれぞれ特徴があります

一般的にはノンバンクはサラ金のことを指すと思われがちです。確かにサラ金はノンバンクですが、ノンバンクは必ずしもサラ金ではないのです。あくまでもノンバンクとは、金融業の中でも、銀行でない部分の集合体を指す言葉であって、その中の1つにサラ金があるだけで、サラ金そのものを指すものではありません。

つまり、ノンバンクというのは非常に幅が広いということです。銀行以外の金融業はすべてノンバンクですから。例えば、信用組合は収益を得る目的がありませんが、銀行のような役目も果たしています。ノンバンクには、本当に銀行でないもの、銀行と同じ役割を果たすもの…様々です。あまりにも大きくくくりすぎて、その中に様々な種類がありすぎるため、銀行であるか、そうでないかでくくることはナンセンスともいえるのです。

サラ金は全部「ノンバンク」と呼ばれるの?

サラ金とは消費者金融、つまり消費者に対して消費目的の貸し付けをすることで利益をあげている事業者です。現代社会では事業の分類上、金融機関の一種として扱われるようになっており、様々な用語がつかわれることとなっています。中には「ノンバンク」という言葉が使われることもあるのですが、ではこれとはどういったもので、サラ金全てノンバンクと言えるのでしょうか。

まずノンバンクということですが、これはNon-Bankと書きます。意味としては「預金業務をしない」ということになり、つまりこれは「預け入れをしていない金融機関である」ということになります。一般的な消費者金融では消費者に対して貸し付けの業務を行ってこそいますが、消費者からお金を預かって運用するというような業務はしていませんからこう呼ばれるのです。

ではサラ金はすべてこれに該当するのかと言うと、「消費者金融」なのであればそれは全てノンバンクと呼ばれるものだと考えられます。消費者金融は消費者向け貸し付けを主たる業務として、付随する業務をいくつか行っていたとしても一般的に預金業務を行わないからです。ですが最近では、消費者向け貸し付けをするのは消費者金融だけではありません。

一般的な認識として「消費者が消費目的でお金を借りることができるならそれはサラ金である」という認識がありますから、中には銀行系のカードローンやキャッシングも、サラ金として呼ばれることがあります。しかし銀行系のカードローンやキャッシングの経営母体である銀行の主たる業務は預金業務なのですから、ノンバンクと呼ぶことはできないのです。(参考ページはこちら→銀行とサラ金の明確な違い

こうした専門用語に関しては実際にお金を借りるというような場合には必要のない知識であることも多く、混同したうえで使用していたとしても困ることはあまりありません。ですがお金を借りるという際にはどのような知識でもあるにこしたことはありませんから、正確に内容を把握しているようにしましょう。