大手流通メーカーで働く、入社3年目の男性社員です。今度サラ金を利用してお金を借りるつもりです。お金を借りたい理由は、趣味である釣りにちょっとお金を掛けたいからなんです。

でも…サラ金ってお金を借りた後に、なにかしらの嫌がらせがあるって聞いたことがあるんですが?…また、昔のサラ金のイメージも残っているので、ちょっと気になりますね…。

で、サラ金って本当に嫌がらせがあるのでしょうか?教えてください。

サラ金では嫌がらせなどありません!

わかりました。あなたの質問に答えましょうね。現在でもあなたのようにサラ金、つまり現在の消費者金融に対するネガティブなイメージを棄て切れない方は多いのです。

確かに平成22年6月の貸金業法改正以前のサラ金は、グレーゾーン金利と半ば無原則な貸付によって莫大な利益を謳歌していたと言えます。その一方で、サラ金利用者が「サラ金地獄」と呼ばれる借金地獄の泥沼に嵌っていた悲惨な事実があったのです。
(⇒融資の利息には今も注意すべし

そして、返済をしない利用者の場合は、自宅や職場に直接押しかけて嫌がらせめいた手法で返済を強硬に迫ったのです。昼夜問わず、真夜中であっても返済を迫る嫌がらせの電話や自宅への訪問は実際にありました。

ヤクザ紛いの脅かしをかけて返済を強要するといった事は言ってみれば当時では日常茶飯事であったとも言えるのです。このような事があってサラ金のイメージは地に堕ち、「サラ金でお金を借りると人生破滅!」といった社会風潮が蔓延したのです。

それゆえ、当時のサラ金の実態をよく知る方々は、未だサラ金に対するネガティブなイメージが根強く残っていると言って良いのでしょう。しかしながら平成22年6月の貸金業法の改正とそれに伴う総量規制の導入によって、サラ金ではかつてのようにグレーゾーン金利の高金利や無原則な融資ができなくなりました。

そして、この事によってすべてのサラ金は健全金利の健全経営へと脱皮することになったのです。金利は利息制限法によって上限金利が厳しく定められることになり、また総量規制の導入で年収の3分の1までしか融資できなくなりました。

そして、サラ金も消費者金融と呼称を変えて、その融資実態についてもかつてのネガティブなサラ金のイメージを払拭する地道な努力を続けているのです。他方、サラ金からの嫌がらせがあると考えられるケースは、返済を延滞した時と考えられます。

しかし、利用者が返済を遅延したり滞納したからと言って、かつてのサラ金のように自宅や職場にサラ金の人間が直接押しかけたり、しつこく嫌がらせめいた電話をすることは違法となったのです。

また、夜9時以降に自宅に返済の督促を促すような電話も違法行為です。それゆえ、サラ金があえて嫌がらせをして法律違反するようなことはしないと言えるのです。なぜなら、違法行為をすると監督官庁から業務停止処分を受けるからなんです。

そのことから今日のサラ金利用者の人権や個人プライバシーはかなり法律によって守られているので、サラ金から嫌がらせ行為を受けることは無いと断言できます。ただし、返済を怠ることは利用者の契約違反であることは明白な事実です。

それゆえ、「返済を怠ってもサラ金からなにも嫌がらせはない…」といった甘い考えでお金を借りることは絶対に止めてください。嫌がらせこそありませんが、法律できちんと処分されますよ。

そして、ある意味で嫌がらせを受けるよりも、法律で処分される方が社会的に厳しい立場に立たされてしまうことを覚えておいてください。

サラ金の返済に遅れてしまうと嫌がらせをされる?

最近は、インターネットからもサラ金業者にキャッシングの申し込みをすることが出来るような時代ですので、サービスを便利に活用しているという人も少なくはないでしょう。

サラ金からお金を借りる時には、基本的に返済期日までに借りたお金を返すことが前提となっています。返済方法は口座引き落としや返済期日までに銀行振り込みを行うなど人によって様々ですが、もしも、口座の残高が足りなかったり、返済期日を忘れていたというよう場合、サラ金業者から嫌がらせを受けるようなことはあるのでしょうか?

借金の取り立てというと、電話やファックスを使った嫌がらせや家や会社に押しかけて執拗な取り立てや暴力を加えるようなシーンを思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、実際のところ、そうしたイメージはドラマや映画によってつくられた物であり、サラ金業者が返済が遅れている利用者に対して、そのような嫌がらせをすることはありません。

そもそもそのような強引な取り立てや嫌がらせは法律で禁止されていますので、もしも、そうした行為をしてくるような業者であれば、違法なヤミ金業者であると考えられます。その場合、法の専門家に相談をすることが出来ればすぐに解決することが出来るはずです。

とはいえ、きちんとしたサラ金であっても返済の遅れに対してまったく督促しないというわけではありませんので、返済期日を忘れて遅れてしまった場合や遅れてしまいそうな時にはきちんと連絡をするようにしましょう。最初の督促が来るのは返済期日から3日目以降となることが多いので、その前に気づいた時にはすぐに連絡をすることが大切です。またすっかり忘れて督促の連絡を受けてしまった場合は、すぐにお金を返済するようにしましょう。
(⇒強引な取り立ての心配は無用?

またお金が工面できなくて返済が遅れてしまうような場合も同様に業者に連絡をすることが大切です。先述したように今は強引な取り立てなどは行われませんので、事前にいつ頃なら返済出来そうなのかということを相談すれば、きちんと対応してくれるものです。親身になってくれる業者であれば、その後の返済スケジュールについても相談に乗ってくれることもあるので、信頼関係を壊さないようにするためにも早め早めの連絡を心掛けましょう。